The website of Mari Clothier 執筆・リサーチ・取材・編集 ―― ニュージーランド在住ライター クローディアー真理


プロフィール


クローディアー真理
Mari Clothier

経歴/バックグラウンド
大 学で考古学を専攻後、東京の出版社/旅行情報提供会社で、海外のショッピング、グルメ情報を主に担当する編集者・ライターとして8年間勤務。その間取材な どでヨーロッパ、アジア、中近東を定期的に訪れる。1998年よりニュージーランド在住。オークランドを拠点に、オークランド戦争記念博物館でのボラン ティアと短期事務職、地元日本語誌の編集者を経て仲間と総合メディア会社を設立。編集長として、ニュージーランド文化を掘り下げて紹介する日本語誌の制作や、ニュージーランド航空やニュージーランド観光局などの他メディアに寄稿を行う。

2003年にニュープリマスに移ってからフリーランスライターに。ニュージーランドはもちろん英語圏の話題を、日本の印刷・ウェブ媒体で紹介。最近の主な執筆ジャンルは、環境、ビジネス、教育、ジェンダー、先住民、テクノロジーなど。

                                               過去の執筆媒体→

木 々の生い茂る谷を控えた土地に、大型トラックで移築した(究極のリサイクル!)築100年以上のヴィラに住み、窓の外を横切って飛ぶ鳥たちに目を細める毎 日を送る。リサイクル、野菜の自家栽培、セカンドハンドのものを生活に取り入れるなど、エコライフを、また環境にも子どもにも優しいニュージーランド流の 育児を心がける。木登り、草花遊び、虫捕り、貝拾い、星空を見上げるのが大好きで、移民の国ならではの、異文化と常に隣り合わせの生活をエンジョイしてい る。「Create something from scratch(ありあわせのもので何かを創り上げる)」というこの国の人々の精神を愛し、自らも実行している。

家族は1789年にタヒチ沖で起こった“バウンティ号の反乱”の首謀者を祖先に持つ、アーティストのニュージーランド人の夫、高校生の娘と、猫1匹。北島西海岸沿い、富士山とそっくりな山、タラナキ山のふもと、ニュープリマスに住む。

得意分野&興味のある分野
子育て・教育
ロハス・環境問題
先住民マオリ
ロンゴア
女性とその位置
ボランティ

平和維持
動物保護
猫の世界
味覚
アート
絵本翻訳

子育て・教育
2002年に生まれた娘を育てるにた り、ニュージーランドでの育児・教育について、情報収集を重ねると同時に、毎日の経験・実践を通して、知識を蓄積。個々人の意見を尊重するニュージーラン ド社会での妊娠・出産、そして育児法から、「親が自分の考えをしっかり持つ」ことの大切さを知る。子どもを学校に入れるか、それとも自宅で教育するかとい うような大きなことを含め、多くを親の裁量で決められるのは、とても恵まれたこと。そのためには親は常にアンテナを張り、知識を蓄え、その上で自分の考え を持っていなくてはならないのだ。こうすることは大変手間ひまがかかることだが、「子どもを育てる」ということが、それだけ心を砕くのに値する、素晴らし いことであることを、この国の社会は教えてくれているのだと思う。

日 本人の私の目には、時に学校の授業さえ整然と行われていないように映ることもあるが、科目という縦割りのみでなく、「リッチ・トピック」といわれるテーマ を掲げるなどして、横割りに物事を学ぶ。工夫が凝らされた、ステレオタイプでない、柔軟な教育法が取られており、子どもたちはその恩恵に預かっている。さ らにこの国には熱心な教育者を育てるシステムが存在していることも親としてはありがたい。経済協力開発機構(OECD)主催のPISAThe Programme for International Student Assessment)で、ニュージーランド人の生徒が成功を収めているのは、決して不思議なことではないと思う。

ロハス・環境問題
環 境問題が毎日のようにニュースで取り上げられる昨今だが、ニュージーランドでは多くの人々が「自然・環境に優しい」生活を営んでいる。世界のほかでは見ら れない動植物が生息するこの国に生まれ、小さい時から自然に親しんでいるのが、ニュージーランド人。個々が考えつき、実行できる範囲のことを、気負いな く、しかし着実に日々行う彼らのエコライフは、非常に息の長いもので、もはや習慣ともいえる。特に際立って自然派だったわけではない私に、「自分を大切に することは地球を大切にすること」だと気づかせてくれたのは、この国のごく普通の人々とその生活にほかならない。

さらには学校、食品、葬儀、ライフスタイルなどの分野でも新しい試みがどんどん取り入れられるようになってきているほか、この国の人々が長年培ってきたDIYの 精神や、開拓時代には何もなかったこの国を今の姿にまで創り上げた、創造性と発明に対する情熱が、環境問題を緩和するグッズや道具の開発に貢献している。 自然保護へのイニシアチブを取る環境局やグリーン党の存在はもちろんだが、一般人、そして西欧の考え方と異なり、「人間を自然の一部」と見なす、先住民マ オリの自然観も、現在そして未来のニュージーランドの環境に大きな影響を与えている。 Back to top

先住民マオリ
今から約1,000年前にニュージーランドを初めて発見したのが、南太平洋から航海してきたマオリ人といわれている。入植してきた西欧人が持ち込んだ病気や、銃を使っての戦争に、1819世紀、マオリ人の数は激減。1840年 に締結された、英国女王とマオリの多くの部族長との間で交わされた、土地をめぐるワイタンギ条約は現在もこの国におけるマオリ人の権利に多大な影響を与え ている。その解釈をめぐり、その後西欧人入植者との関係はさらに悪化するが、マオリ人の並々ならぬ努力もあり、徐々にその権利は認められつつある。特に一 時は使用が事実上禁止されていたマオリ語は、現在では英語と並ぶ公用語。言語を非常に大切に考えている彼らの中には、子弟をマオリ語のみで授業が行われる 学校に通わせる人もいる。マオリでなくともニュージーランド人であれば小さい時から少しずつ単語などに触れ、学校ではそれを選択して学習することもでき る。

顔つきや言葉、習慣など日本人との類似点も多く、興味をそそられる。2006年の国勢調査では7人に1人 がマオリ人で、年々その数は増加傾向にある。他国の先住民政策に比べ、ニュージーランドは進んでいるといわれ、また芸術やスポーツの分野では、優秀な人材 を輩出しているものの、彼らは依然として失業、犯罪などの問題を抱え、不利な立場に立たされることが多い。しかし、この国における彼らの重要性は無視でき ない。彼らのことを正しく理解するには、「正」の部分だけに目を向けるのではなく、「負」の部分も目をつぶらず見据えていく姿勢が必要だ。 Back to top

ロンゴア
「ロ ンゴア」とは、ニュージーランドの先住民マオリの人々が伝統的に行ってきた医療法、そしてその薬をさす。彼らはこの国の原生植物やフィッシュオイルなどを 日本人の漢方薬のように用いてきた。と同時にこれらは食材でもあり、そこに中国人や日本人のような「医食同源」という考え方が存在している。これを行える のは、特別その資質があると見なされ、知識を伝承されたマオリ人に限られてきた。しかし昨今では、その知恵を一般の人々にも伝授し始めている。

近 年のエコ・ブームで改めて脚光を浴びているこれらだが、材料の採取などは昔ながらのマオリ独特の儀礼や用法にのっとって行われる。こうした儀式を見ると、 彼らが日本人のように自然界にあるものひとつひとつの中に神を見出していることがわかると同時に、最近いわれるようになった「エコライフ」などというもの は、西欧人がとってつけたものに過ぎないという気さえしてくる。この独特の自然観を、多くの西欧系移民の中にあっても、また何事もテンポの速い現代社会に おいても守り続けているのには、脱帽だ。Back to top

女性とその位置
ニュージーランドは、鬱蒼とした森林に覆われた土地を開拓することから国づくりが始まった。当時は誰でも性差なく働くことを余儀なくされ、その名残ともいえようか、現在でも「これは女性がやること」、「これは男性がやること」といった性差に対する意識が薄い。1893年には世界で国家として初めてすべての女性に選挙権が与えられ、政治への参加が認められた。そんな歴史を持つだけあり、この国では、教育界、政界、ビジネスなどあらゆる分野で女性の進出が顕著。妻が生活費を稼ぎ、夫が「主夫」になるケースも決して珍しくない。

私 が日々接しているどの家族でも、家族の「ボス」はお母さん。夫たちはいわゆる「キーウィ・ハズバンド(鳥のキーウィはオスが卵を温めることから、家事や育 児をする男性のことを指す)」ともいわれるように、あくまでサポート役に徹する。給与格差などの問題も依然としてあるものの、ニュージーランドは女性が認 められた社会であり、女性として暮らしやすい国といえるのではないかと思う。 Back to top

ボランティ
私 自身ニュージーランドに来た当初はボランティアをしていたが、ボランティアなくしては、ニュージーランドの社会は成り立たないと感じている。学校での教師 の手助け、高齢者の家庭への食事の配布、国立公園の整備、救急車の運転や、小さな町での消防など、ボランティアが活躍する場は実に多岐にわたる。

2006年の国勢調査によると、調査前の4週間に何らかの形でボランティアをした人は国民全体の15パーセントに上った。60歳以上という時間的に余裕のできてきた人たちだけでなく、4049歳という働き盛りの年齢層の人の多くも、無償で社会に貢献している。私の周りでもすでに自分の仕事で十分忙しい人が、さらに時間を割いて人助けをしている姿を見かける。こうした人々の労力、情熱、時間でこの国の社会は円滑にまわっているのだなと思う。 Back to top

平和維持
ニュージーランドは1985年に核搭載の可能性があったアメリカ戦艦の来航を拒否したことに始まり、1987年にはNew Zealand Nuclear Free Zone, Disarmament, and Arms Control Act(核 を持たず、軍備も保持はするが縮小されたものとするという法律)を可決した、非核宣言国。もちろん電力の供給にも原子力は用いられていない。またアフガニ スタン、チモール、ソロモン諸島などの紛争地域への派兵にしても、平和維持軍としての貢献となっている。アメリカなどの大きな権力やそれに伴う利益に左右 されず、独自の路線を行くこの国の住人であることを、私は誇りに思っている。特に子どもの未来のためにもこの姿勢を貫いてもらいたいものだ。そのために は、私たち親がしっかりとしたスタンスを持ち、意思表示をする必要がある。

この国の平和追求は、最近のこうした姿勢に始まったことではなく、1881年 に私の住むニュープリマスの郊外にある先住民マオリの村では、攻めてきた植民地軍に住人が非暴力で対峙した例がある。非暴力で世界的に有名なのはインドの ガンジーだが、この村民が非暴力主義を行動に移したのは、実は彼よりも早い時期で、ガンジーはそのことをアイルランドの使節団から話を聞き、知っていたと いう。 Back to top

動物保護
ニュー ジーランドは太古の昔にゴンドワナ大陸から離れてできた島で、ほ乳類はコウモリしかおらず、飛べない鳥、キーウィをはじめとした鳥類の宝庫として知られて いる。植民地時代に入植者と共にやって来、現在も人々の家族の一員として愛されるペットや家畜は、実は貴重な原生動植物にとっては天敵とも見なされてお り、飼い主のモラルが常に問われている。しかし希少な動植物の脅威ともなりうるこうした動物に対する福祉も、決しておざなりにされていない。

英国の動物保護法をベースにした、この国ならではの保護法が19世紀から存在し、動物の保護を専門に行うThe Society for the Prevention of Cruelty to Animals(SPCA)も1882年 という早い時期に発足している。驚くことに、この組織は政府から決まった援助があるわけでなく、企業や一般人からの寄付と、数多くのボランティアにより運 営されている。その成り立ちを見ると、ニュージーランド人は動物好きなのだなと思う。動物の世話を怠った場合、虐待した場合には、ケースバイケースだが、 最高3年の服役、25万ドル(約1,125万円)の罰金という厳しい処罰が課せられる。一方動物たちはSPCAが保護し、治療や去勢を行った上で、一定期間引き取り手を探す。ペットを飼おうとする人は少しでも処分される動物たちを助けようと、
SPCA 
に行き、気に入った動物を見つけ、引き取る。血統書つきだけにこだわるのではないニュージーランド人には好感が持てる。 Back to top

猫の世界
ニュージーランドの全世帯の51パーセントが最低1匹は猫を飼っているそうだ。これは世界中どこを探しても、これに近づける国はないといわれるほどの高い率。我が家もごたぶんにもれずに1匹 いる。犬を飼う人も少なくないが、この国での猫人気はダントツといえる。猫たちは専用のドアから自由に屋外に出、生の肉をえさとしてもらうこともあるな ど、日本の飼い猫の暮らしとはひと味もふた味も違う。飼い主は家族の一員として育て、共に暮らすが、病気やけががひどくなった場合などは安楽死を選ぶこと も少なくない。その姿勢は、私の目には少しドライに映る。

猫の数だけ、面白いエピソードがあるといっても過言ではなく、南極まで行った猫、バイクに乗る猫、中国まで船旅をした猫、盗人猫などはその代表だ。Back to top


味覚
ニュージーランドは第一次産業が盛んなお国柄だけあり、出どころがしっかりしたおいしいものが手軽に味わえる。地中でゆっくりと蒸し焼きにする、先住民マ オリの代表的な味、ハンギ、香り高い原生樹木を使ったスモーク料理、世界でも数々の賞を受けているオリーブ・オイル、クオリティーの高さで有名なアボカ ド・オイル、世界の伝統的な産地に負けないサフラン、この国でしか採れないムール貝、移民の多い酪農国ならではのバラエティーに富んだチーズ、世界一の消 費量のアイスクリーム、独特の味わいが魅力の、原生植物のハチミツなど、挙げれば切りがない。

最近は食品の安全性により関心が集まっているが、それはニュー ジーランドも同じ。生産者に会い、その人柄に触れ、安全性を確認した上で、食品を買えるファーマーズ・マーケットはそのため人気が高く、多くの町で開かれ ている。また、フード・イベントも盛んに行われており、セレブリティ・シェフによる洗練されたメニューを楽しめるものから、イモムシ、雑草といった想像を 絶するメニューを試せるものまで、その種類は幅広い。 Back to top

アート
ニュー ジーランドでは、伝統にこだわらない自由な感性を表現したモダンアートが主流。マオリの芸術や、移民の国ならではの、世界各国にルーツを持つアーティスト の作品など、この国のアートは多様性に富んでいる。各都市にある美術館、博物館は特別展の時こそ、少額の入場料を払うことになるが、常設展は無料なのが一 般的。そんなこともあって、人々はアートを特別な存在としてではなく、生活のごく一部と受け止めて、親しみを持っている。

鑑 賞するのもさることながら、自ら何かを創り出すことの喜びを知っている人も多く、自称も含めるとアーティストの数は星の数ほども。日本を含め、世界の人々 にとってこの国のアートが馴染みが薄いのは残念なことだ。有名ニュージーランド人アーティスト、伝統とモダンを織り交ぜる傾向にある先住民マオリのアー ト、おしゃれで洗練された、ジュエリーやガラスをはじめとするクラフト、「クリーンでグリーン」な国ならではのリサイクル・アートと興味深い点は尽きな い。Back to top

絵本翻訳
世界的に権威のある、国際アンデルセン賞作家賞、また複数回にわたりフェニックス賞を受賞しているマーガレット・マーヒーをはじめ、リンリー・ドッド、V. M. ジョーンズなどの作品はすでに日本でも紹介され、好評を得ている。特に先住民マオリの神話、独特の自然や動植物、そして北半球と季節が逆であることに題材 を取ったものは、この国ならではといえるが、、その一方でどれも日本人の感性にもマッチするもの。また野間国際絵本絵画コンクールで賞を受賞している ニュージーランド人作家も少なくない。ストーリー、イラストレーションとも、世界に通用する力量をそなえたニュージーランド文学は、日本の子どもたちにも 十分楽しんでもらえるはず。 Back to top



















 

 

 

ニュープリマスよいとこ、
     
一度はおいで

~ニュープリマス市民自慢の
  ウォークウェイ

全 長7キロ、市内の海岸線をほぼカバーするように走っているのがコースタル・ウォークウェイです。荒々しい自然美がそのままに残る、北島西海岸の遊歩道にふ さわしく、しっかりとした素材でシンプルに仕上げられ、力強さを強調したデザインになっています。海側にフェンスが設けられていないため、ウォークウェイ 上から、またところどころにある、海の方向に張り出されたプラットフォームからは、大きな岩にくだける波の様子を手に取るように伺うことができます。これ は国内外の数々の賞を受賞しており、市民の自慢の種です。

コースタル・ウォークウェイ

ウォークウェイの東側の見どころは、流木の打ち上げられた砂浜。流木は海によって創りだされた彫刻といってもよく、独特の光景が広がります。中央部には ニュープリマスのシンボル、ウィンドワンドが立っています。町の中心部に面してウォークウェイは設けられているため、自然と町の隣り合わせの風景が楽しめ ます。西側では干潮時に潮だまりができるので、海まで降りてみるのもいいでしょう。このあたりは夏の、ポフトゥカワの真紅の花と真っ青な海のコントラスト が印象的です。道中には石を素材とした彫刻がところどころに配置され、アートを楽しみながらのウォーキングも可能です。

長い距離を歩くのが心配な年配者用に、ウォークウェイ西側にあるアクアティックセンターでは、三輪のスクーターを無料で貸し出していますし(要予約)、ハ イシーズンになると、ウィンドワンダラーと呼ばれる数人が乗って漕ぐ四輪車が登場するので、それを借りるのも手です(有料)。自転車で走るもよし、歩くも よし。さまざまな方法でウォークウェイを楽しんでください。

現在ウォークウェイを東方向に延長する工事が進められており、これが完成すると、70メートルの橋を含め、その全長は4キロ伸びることになり、隣町のベルブロックにまでそれは通じることになります。



~町のシンボル、ウィンドワンド

ニュープリマスの市民の憩いの場、海岸に沿って走る遊歩道。その中心部に立つキネティック・スカルプチャー(動く彫刻)がウィンドワンドです。

ファ イバーグラスとカーボンファイバー製の支えの部分は直径20センチ、高さ45メートルで、その突端には1,296個の発光ダイオードから成る球体が取り付 けられています。風のない天気のいい日の、青空に映えた赤い姿や、夜に光る球体部分もきれいですが、ウィンドワンドがその本領を発揮するのは風のある時と いえるでしょう。

細い支えの部分はあちらへこちらへと風にしなり、それは折れるのではないかと心配になるほど。しかし、これは前後左右最高20メートルまで曲がっても大丈 夫に設計されているので、ちょっとやそっとのことでは折れたりしません。もともと風が強いことが多いこの町の中の、タスマン海を目の前にしたところに立っ ていますから、ウィンドワンドの魅力を満喫するのは決して難しいことではありません。

ウィンドワンド

南島のクライストチャーチ生まれで、ロンドン、ニューヨークを拠点とし、映像アートの分野で世界的に活躍したアーティスト、レン・ライが、このウィンドワ ンドの生みの親です。海外での活躍の後、1977年に初めて生まれ故郷のニュージーランドでの展覧会を行い、その会場となったのがニュープリマスのゴ ヴェット・ブリュースター・アートギャラリーでした。このギャラリー内にはレン・ライ財団が設けられ、この町のミレニアムを祝うプロジェクトのひとつとし て、ウィンドワンドはお目見えしたのです。

同アートギャラリー内では、レン・ライによる映像やその他の動く彫刻が展示されており、大人のみでなく、子どもにもとても人気があります。

         レン・ライの作品を見る→

 

~ニュープリマスは
   
世界的に見ても優等生

「環境」は人の考え方を大きく左右するもの。今の私があるのも、住んでいるニュープリマスという土地柄があってのことです。そんな「我が町」を少しずつ紹介していきます。まずは国内外から見たニュープリマスのことをお話ししましょう。

地元にある資源や環境を生かして町づくりを行っている都市を対象とし、国連環境計画にも推奨されている、LivComアワーズ。ニュープリマスは、2万 ~7万5,000人の人口のカテゴリーで、「世界で最も住みやすい町」として2008年度の金賞を勝ち取ると同時に、「世界で最もサステイナブルな町」と しても表彰を受けています。

さらにタスマン海を臨むこの町の沿岸に7キロにわたって整備され、市民に愛されている遊歩道は「人々の生活にプラスの影響を与えた、世界で最も素晴らしいプロジェクト」と評されました。

「ニュージーランドのことを掘り下げて考える」ことを狙いに出版され、高い人気を誇る雑誌、『North & South』でも、ニュープリマスは「国内で最も暮らしやすく、恋愛も仕事も楽しめ、さらに子どもを育てるのにも適した町」というお墨付きをもらっていま す。

↑マーズデン・ヒルから市街を見下ろす

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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